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住宅ローンを抱えて離婚する場合、気になるのは住宅ローンを貸してくれている銀行の対応です。

離婚にあたって銀行がどのような対応してくるかは、住宅ローン契約の内容やローンの返済状況、また離婚後の住宅の扱いをどうするかなどで個々に変わってきます。

ですが、住宅ローンの契約者がその家を出ていくという場合、それを知った銀行は「住宅ローンの一括返済」を求めてくる場合があります。

なぜなら、そもそも住宅ローンとは、「そのローンの契約者（夫単独、または夫婦共同のパターンが多いでしょう）本人が所有・居住するための家」に対して融資されるものだからです。

つまり、離婚によってその住宅ローン契約者が家をでてしまうとなると、融資当初の条件と変わってしまい、契約違反である、ということが理由です。

住宅ローンの残額がかなり少ない場合や、十分な資金を持っていて一括返済が可能であればいいのでしょうが、実際のところそのような状況は少ないでしょう。

そうなると、例えば、離婚で夫が家を出る場合などに、妻の名義で住宅ローンを借り替える必要がでてきますが、これも決して簡単ではありません。

ですので、もし夫婦の間で離婚の話し合いがついたとしても、何も考えずにすぐ離婚することを銀行側へ伝えるのはあまり得策ではありません。
きちんと銀行対策の戦略を立てて動いていく必要があります。

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一括返済の例外？

なお、住宅ローンの契約者がその家を出ていくという場合でも、絶対に住宅ローンの一括返済を求められるかというと必ずしもそうではありません。

やはりそれぞれの状況によって、一括返済を求められる夫婦と、求められない夫婦に銀行の対応は分かれます。

「今後もきちんと住宅ローンの返済はできます」ということを銀行に理解してもらえれば、離婚したということだけを理由に、強引に残ローンの一括返済を求めてくることはありません。

ローンの金利で利益をだしている銀行としても、住宅ローンの元本に利息を付けて、遅れることなくきちんと返済してくれるなら、それが一番ですので。

銀行へ離婚の事実を伝える際は、くれぐれも慎重に！

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